秋の深まりとともに見事な黄色に輝くイチョウの木。冬の青空+イチョウの黄色のコントラストは、なんだか気持ちを前向きにしてくれます。地球上にある最古の現生樹種の一つであるイチョウは「活きた化石」とも呼ばれ、強力な生命力を持っていると言われます。

今回は、血流を整え、加齢による認知機能の低下もサポートするとされるイチョウ葉の持つ機能性について紹介します。

この記事はこんなことが気になる人におすすめ
・イチョウ(ギンコビローバ)ってどんなハーブ?
・イチョウを犬にあげるとどんなメリットがあるの?
・イチョウ葉エキスは犬のアルツハイマー型認知症にも効果があるの?
・犬にイチョウをあげるときの注意点は?
・イチョウはどんなシーンで活用するのがおすすめ?

目次

イチョウってどんなハーブ?

日本では身近な街路樹でもあるイチョウを「ハーブ」として認識することは少ないかもしれません。ですが、千年以上の樹齢をもつ生命力の強いイチョウの葉は中国で古くから薬用として使用されており、20世紀に入ると欧米での研究が進んで世界中で使われるハーブとなりました。

ハーブとしては、学名の「ギンコビローバ(Ginkgo biloba)」という呼び名が一般的です。

ハーブで使われるのは、おなじみの黄色く紅葉した葉っぱではなく、青々と茂っている時期の葉っぱです。

イチョウ葉エキスは青葉から抽出する

このイチョウ葉に含まれる成分のうち特に注目されているのがフラボノイド」と「ギンコライド」です。

【フラボノイド】
植物が自らの身を守るために生成するポリフェノールの一種。
イチョウ葉エキスには、30種類ものフラボノイドが含まれており、特に血液循環の効果が特に高いといわれている「二重フラボン」を多く含むことが分かっている。
血管の材料であるコラーゲンやエラスチンの酸化を抑制し、しなやかな血管をつくるサポートになる。

【ギンコライド】
イチョウ葉エキスのみに含まれる、ファイトケミカルと呼ばれる成分の一種。
強力な抗酸化作用と、血液が固まるのを防ぐ作用(ドロドロ血の改善)があるとされる。

どちらの成分も、血の巡りをサポートする要素が強いことから、イチョウ=血管トニック(血の巡りを整える)ハーブとして活用されています。

血流改善の役割を持つとされるハーブは他にもたくさんありますが、イチョウは血をサラサラする+血管を柔軟にするというふたつのアプローチを持ち、太い血管だけでなく脳や手足の毛細血管の血流まで促進する働きがあることが特徴的です。

イチョウってどんなハーブ?

・ハーブの世界では、イチョウを「ギンコビローバ(学名)」と呼ぶことがある
・血をサラサラにする成分を含む
・血管の柔軟性と弾力性を整える働きがある
・脳や手足の毛細血管など、体の隅々の血流を整える働きがある

イチョウは犬との暮らしのこんな悩みやシーンにおすすめ

犬との暮らしの中にも、イチョウのもつ血の巡りを整える働きを活用できるシーンが多くあります。

イチョウには、太い血管から毛細血管まで全身の血管を保護したり強化したりする働きがあることが分かっています。薬膳の観点では「血の巡りを整える」ことで体質を改善していくという考え方があり、全身の血管に作用することは、体全体のバランスや自然治癒力を整えることにつながります。

ことことから、イチョウはまず、アレルギーなどの体質を改善したい子、慢性的な皮膚トラブルや関節トラブルに悩む子のサポートにおすすめのハーブと言えます。

また、イチョウに期待する作用として注目されているのが、認知機能の低下を予防する働きです。

昨今、犬たちもご長寿の子が増えてきました。元気に歳を重ね一緒にいられる時間が長くなって嬉しい一方で、加齢による認知機能の低下やアルツハイマー型認知症に悩む子が増えているのも事実です。

認知機能障害は、脳の神経細胞が壊れることで認識や記憶、判断といった能力に影響が現れるトラブルです。ですので、脳の隅々にフレッシュな血液をしっかり届けて神経細胞の働きをサポートすれば、認知機能の低下を防ぐと考えられています。

また、イチョウ葉には、アルツハイマー型認知症を患った人の脳に多く見られる現れる茶色いシミ(老人斑)のもととなる成分(アミロイド-β)の蓄積を妨げる働きがあると言われています。これはアメリカの研究グループから発表された研究結果に基づいた考察であり、今でもイチョウ葉エキスがアルツハイマー型認知症に与える効果の研究は各国で行われています。

特に柴犬さんなど、日本犬の子は高齢になると認知機能のトラブルが増える傾向があると言われています。(もちろん、全ての犬種で大なり小なり症状が現れる可能性はあります)

もし、うちの子に少しでも気になる様子があれば、イチョウのハーブを取り入れてみる価値があるかもしれません。

犬の認知機能の低下で典型的な症状は
・夜起きて鳴くようになった
・唸ったり怒ったりするようになった
・障害物を避けられない
・トイレを間違うようになった
・グルグルと動き続ける
などです。
気になることがあれば、かかりつけの獣医さんに相談してみましょう

イチョウはこんな悩みやシーンにおすすめ

・慢性的な皮膚トラブルを改善したい
・慢性的な関節トラブルとうまく付き合いたい
・体調を崩しがち、体質を改善したい
・シニア期に入った日本犬の子たちに
・認知機能の低下をサポートしたい
・アルツハイマー型認知症の可能性があると診断された

イチョウを活用するときの注意ポイント

繰り返しになりますが、イチョウは、血液をサラサラにし血管を拡張して血を流れやすくする効果が非常に高いハーブです。

裏返しの注意点として、もともと血が止まりにくい(血液凝固疾患)のトラブルがある子や、体に何かの傷口があって流血してしまっている場合にはおすすめできません。

血を固めたい子や、血を固めたいシーンにはおすすめできないハーブです

例えば、動物病院の血液検査で血管注射をしたあとなどに、内出血(あおたん)になってしまいがちな子は、血が止まりにくいタイプかもしれません。

また血液検査で「血小板の数が少ない」というような注意を受けている子も注意が必要です。

ドロドロ血で悩む子がいる一方で、血がサラサラすぎて止まらない、という体質を持っている子もいることが注意ポイントです。

また、てんかんや不整脈などの発作を抑制するお薬を飲んでいる場合は、血流を促進することがマイナスに働く可能性もあります。現在のうちの子の体調や悩みの優先順位について、かかりつけの獣医さんにきちんと相談したうえでハーブを取り入れるかどうか判断すると良いと思います。

犬の場合、不整脈は特に健康上のトラブルはなく単なる「体質」という子も多いです。お薬を処方されるほど症状が出ている子は注意が必要です。

イチョウは血をサラサラにし、血流を良くする効果が高い
→血を止めたい時、血が止まりにくい子にはNG
→てんかんや不整脈などのお薬を飲んでいる子は要注意

まとめ

イチョウ葉エキスは、現在、ヨーロッパ諸国を中心に数十カ国で人間の医薬品として認可されています。植物由来のエキスであるにも関わらず、その研究結果が発表されてから医薬品として認められるまで異例の速さであったと言われています。
それほどイチョウが持つ働きや作用は、効果が明白であり高い信憑性があったということが想像できます。

研究のほとんどは人間に対してであり、犬にどのような作用があるかは未知数な面もあります。しかし、少なくとも血をサラサラにし血流を改善する働きが、犬たちの自然治癒力を高めるために良いアプローチとなることはイメージしやすいと思います。

また、深刻なお悩みになるケースが多い認知機能の低下をサポートできる可能性があることも見逃せません。認知症には根本的な治療はなく進行を遅らせるための対症療法となりますが、早く気が付けば犬と飼い主さんの両方の生活の質や関係性を維持するためにアプローチすることができます。

まぶしく黄色に輝く生命力を、犬との暮らしに上手に取り入れられるといいなと思います。

寒い冬に血の巡りをよくするだけでも体調が良くなりそうですね!

ワークショップで選べるハーブの中では
・免疫サポート(ドクターハービーズ)
・関節サポート(ドクターハービーズ)
にブレンドされています。

犬との暮らしに取り入れたいイチョウ葉エキス

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
目次