ゴツコーラ(ゴツコラ)は、インド伝統医学のアーユルヴェーダで外傷や皮膚トラブルの治療に用いられてきたアジア原産のハーブです。体に傷を負った野生の虎がこのハーブに体を擦り付けていたという言い伝えがあることから、「タイガーハーブ」とも呼ばれています。

今回は、体の組織の治癒と再生をサポートすると言われ、さまざまな健康トラブルへの薬効が注目されているゴツコーラを紹介します。

この記事はこんなことが気になる人におすすめ
・ゴツコーラってどんなハーブ?
・CICA(シカ)ってどういうもの?
・ゴツコーラを犬にあげるとどんなメリットがあるの?
・ゴツコーラは犬との暮らしのどんなシーンで活用するのがおすすめ?

目次

ゴツコーラってどんなハーブ?

ゴツコーラ(ゴツコラ)は、セリ科の植物で和名では「ツボクサ」と呼ばれます。

このハーブには、虎が自らの傷を擦り付けて治していた、長寿で知られるゾウたちがこの植物を好んで食べていた、などの逸話が数多く存在し、アジア圏を中心に古くから傷を癒す薬草あるいは長寿の薬草として活用されてきました。さまざまな言い伝えがあることから、「タイガーハーブ(虎の薬草)」や「ブレインハーブ(脳の薬草)」「ブラフミーハーブ(知性の薬草)」などの呼び名を持っているハーブです。

ツボクサの葉

言い伝えや伝説、というと科学的な根拠はどうなの?!と感じるかもしれませんが、実はゴツコーラは、WHO(世界保健機関)が「保護すべき重要な薬用植物の一つ」だと発表したことから改めて世界の注目を集めているハーブです。

現在も研究が進んでいる主な分野は、コラーゲンの合成や皮膚の再生に関わる結合組織を活性化する可能性、血管トラブルに起因する静脈瘤やむくみを改善する可能性にについてなどです。

ゴツコーラには、テルペン類とよばれる「マデカッソ酸(マデカシン酸)」、「アジア酸(アシアチン酸)」、その配糖体の「マデカッソシド」、「アシアチコシド」、その他ポリフェノール群などの有用成分が含まれていることが分かっており、これらの成分が中心となって、血管内皮細胞の増殖因子や真皮線維芽細胞の活性化に関与しているのではないかと考えられています。

また、ゴツコーラには古くから「頭をすっきりさせる」「記憶を活性化させる」薬効があるとされており、実際に脳の認知機能障害や不安な気持ちを改善に効果があったという研究報告もあります。

改めて、昔の人は薬草の重要成分を見抜く力があったのだなーと思います

現在では、アジアのみならず、アメリカで栄養補助食品、化粧品、ホメオパシー調剤としての使用が規制・許可されているほか、イギリスでは外用(塗り薬)の一般販売用医薬品として認可されています。

・和名は「ツボクサ」
・体の組織(特に皮膚や血管)の再生をサポートする働きがあるとされる
・神経系の興奮のコントロール、認知機能障害のケアにも活用されている

CICA(シカ)とゴツコーラの関係は?

おとなり韓国ではゴツコーラの薬効に注目したコスメが人気を集めています。主にコスメで登場するゴツコーラの呼び名が「CICA(シカ)」というもので、コスメ好きの方には馴染みがあるかもしれません。

なぜ、ゴツコーラをCICA(シカ)と呼ぶのかは所説あるとされています。ゴツコーラの学名である Centella asiatica(センテラ・アジアチカ)から派生したとか、「傷あと」の医学用語として使われるCicatrix(シカトリックス)が由来とか。

いずれにしても、CICA(シカ)というのはゴツコーラの成分全般を示す用語で、ゴツコーラの持つ抗炎症作用や皮膚組織の再生をサポートする働きを期待して配合されているものです。

CICAエキスが荒れがちなお肌を整えてくれるそうですよ!

原材料に「ツボクサエキス」と表示されていたり、薬草をイメージした濃いグリーンや、虎のイラストが描かれたパッケージが目印になっていたりします。

ゴツコーラは犬との暮らしのこんな悩みやシーンにおすすめ

ゴツコーラには、体の組織(特に皮膚や血管)の炎症を整え再生をサポートする働きがあるとされることから、繰り返し発症してしまう皮膚のトラブルや痒みのケアにおすすめのハーブです。

同じく粘膜の再生という観点から、下痢をしてしまった後のケアや胃潰瘍のケアなど、胃腸の粘膜を整えたいシーンでも活用できます。

また、鎮静ナーバインとして神経系の興奮を抑えたり、認知機能障害のケアにも有効とされています。高齢の子で、特に意味もなくうろうろしてしまったり、不安そうな様子・落ち着かない様子があったりする子には、シニア期を穏やかに過ごすためのハーブとして役立ちます。

炎症を整えたり、血流を改善したりしてくれるのは、シニア期のケア全般に嬉しいですね

ゴツコーラの活用シーン

・皮膚トラブルを繰り返してしまう
・アレルギー性の皮膚炎が心配
・下痢をしてしまって、胃腸の粘膜を整えたい
・シニア期を穏やかに過ごしてほしい

まとめ

野生の虎からも、WHO(世界保健機関)からも、美容大国・韓国のコスメ分野からも注目されているゴツコーラ。

さまざまな皮膚のコンディションの改善や体の内外の炎症・潰瘍のケアに活用されており、皮膚や粘膜、血管、関節などの治癒と再生に関する研究が続いているハーブです。

犬たちとの暮らしでは、皮膚トラブル・胃腸トラブルに悩んでいる子のサポートや、シニア犬の健康維持をサポートするハーブとして、活用シーンが期待できるハーブです。

ワークショップで使うハーブでは
・イムーネブースト(ドクターハービーズ 免疫サポート)
・ダイジェストサポート(ヒルトンハーブ 胃腸ケア)
にブレンドされています。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
目次