Koi3.funのワークショップでよくいただくご質問に「結局どこのフードがおすすめなのでしょう?」「今、使っているフードのメーカーはどこですか?」というものがあります。

このご質問は、話題がぐんと広がったりお客様のうちの子の様子をより深く伺ったりできるので大歓迎です!

なのですが、肝心な質問の答えとなると…

モニャモニャモニャ…
明確な答えがなく、大変申し訳ございません
一緒に考えましょう!

となってしまいます。

というのは、ドッグフード選びでは残念ながら「みんなにおすすめのフード」というものは存在せず、いろいろな情報をもとに「うちの子に合うフード」を選ぶことが大事だからです。

ドッグフード選びは難しい?!

今回は、うちの子のドッグフードを選ぶとき大事にしたい視点を掘り下げてみます。

この記事はこんなことが気になる人におすすめ
・ドッグフードの選び方が気になる
・ドッグフードをどうやって選べばいいか分からない
・ドッグフードジプシーになってしまっている
・ドッグフードの栄養バランスや成分の確認方法

・この記事にはおすすめのフードメーカーの紹介はありません
・危険な原材料や配合割合のお話しは割愛しています
・自分では選べない!ときはご相談ください

目次

ドッグフードは健康な体を作る「栄養」

市販のドッグフードというものは、カリカリのドライフードだけをとってみても数えきれないほど流通しています。

どのフードもなんだか良さそうなセールスポイントが書き並べてあって、インターネットで調べた情報や流れてくる広告には、体に悪いものや避けたほうが良い食材?!の情報も溢れていて、一体全体どのフードがうちの子にいいフードなの?!と大混乱してしまいます。

混乱したときは大原則・初心に返ってみると・・・ドッグフードは、その名の通り「犬たちのごはん」です。

ごはんを食べる第一の理由は、命や健康を維持するために必要なエネルギーや栄養素を摂取することです。

まずは、セールスポイントに惑わされ過ぎず、その子に必要な栄養を摂るというシンプルな目的を思い出すことが、ドッグフード選びのヒントになると考えています。

では、「栄養を摂る」視点でチェックしておきたいことは何でしょうか?

セールスポイントより前に確認したい基本の栄養バランス

フード選びでどうしても意識が引っ張られがちなのは、華々しく並んでいるセールスポイントの数々です。

しかし、魅力的な文言を熟読する前にぜひチェックしてみて欲しいのは、どこかに書いてあるはずの「栄養成分値」の数字です。

栄養の成分値をチェック
・タンパク質〇%以上
・脂質〇%以上
・粗繊維〇%以下
・灰分〇%以下
・水分〇%以下
・エネルギー(カロリー)Kcal/〇g

これらの成分値は「数字の情報」なので、ちょっと苦手意識がある人もいるかもしれません。しかし、数字というものはとても客観的で、考えをまとめたり選択を判断するときにブレにくい指標となってくれます。

はじめの一歩として、「タンパク質」と「脂質」のバランスだけでも確認してみましょう。

例えば、実際に市販されている成犬用のプレミアムフード「Aフード」と「Bフード」の栄養バランスは、以下のような成分値です。

Aフード
Bフード
  • タンパク質:38%以上
  • 脂質:18%以上
  • タンパク質:18%以上
  • 脂質:8%以上

繰り返しになりますが、AフードもBフードも実際に市販されている人気のプレミアムフードで、AAFCO総合栄養食の基準を満たしており、セールスポイントを読めばどちらも犬たちのことを考えた素敵な内容のフードです。

しかし栄養バランスはというと、まさに対照的です。

Aフードは、タンパク質・脂質とも高い「濃いフード」。Bフードは、タンパク質・脂質とも抑えめの「薄いフード」。このように、同じような価格帯のプレミアムフードであっても実際の栄養バランスには大きな差があります。

ここで間違えたくないのは、どちらが良いフードかということではなく、どちらがうちの子に合う栄養バランスか、あるいはライフスタイルに合う栄養バランスか、ということです。

重要なことは、うちの子が調子が良さそうな時のフードの栄養バランスを「単なる数字」として把握しておく、ということです。数字は全てのフードに共通する「ものさし」になります。

まずは今のフードの栄養バランスをぜひチェックしてみてください。そうして、そのバランスと実際の犬の調子や飼い主さんの雑感を紐づけて考えてみましょう。

過去のフードで覚えているものはありますか?そのフードの栄養バランスはどうだったでしょうか?

積み重ねていくと、きっと「うちの子の傾向」が見えてきて、フード選びの大きな判断材料になってくれると思います。

例えば、現在の我が家の黒い犬ならば、タンパク質はわりと幅広く対応できますが、脂質は15%までくらいで抑えておくのがウンチの状態が良く、体重コントロールしやすい気がしています。ただ、あまりに脂質が低いとちょっとパサパサするような。
まずはこのくらいの雑感を紐づけておけばOKです!

原材料チェックはトレンドよりもうちの子に合うかどうか

ドッグフード選びの際、原材料をチェックすることも大事なことです。

原材料については、各メーカーの主張やアプローチが様々ですので、もしかしたら一番混乱してしまうポイントになるかもしれません。

というわけで、ここでも各社さんがセールスポイントにしている内容はいったん忘れて、上記の栄養バランスと同じように「原材料」をフラットな目線でチェックしてみましょう。原材料は多いものから順に書いてあるので、TOP5~TOP7くらまでざっと確認するとメインで使われている食材をなんとなく把握することができます。

例えば、タンパク質25%、脂質15%程度の「Cフード」と「Dフード」のTOP7の原材料は以下のような内容です。

Cフード
Dフード
  • ターキー生肉(骨抜き)、ポテト、エンドウ豆、乾燥鶏卵、ポテト粉、エンドウ豆繊維、フラックスシード
  • フレッシュチキン、ドライチキン、フレッシュターキー、大麦、玄米、オーツ麦、キビ

どちらも家禽ベースで同じような栄養バランスという共通項があります。一方で、メインの炭水化物源については、Cフードはポテト、Dフードは麦類やお米、という違いがあります。

もし、タンパク質25%、脂質15%程度の栄養バランスはうちの子にフィットするはずなのに、なんだかDフードだと痩せてしまう、ということがあれば、もしかしたらその子は麦やお米の消化が苦手かもしれません。

逆に、ポテトが原材料に入っているフードを食べると、カロリーに関係なくなんか太ってくる!という「ポテトの消化吸収が大得意な子」にも出会ったことがあります。

メインに魚が入っていると食べ付きがイマイチ、というような好みの問題もあります。

また、最近ではドッグフードでも「低GI(血糖値の上昇を緩やかにする)」がトレンドで、ポテトや穀類の代わりに低GI食材の豆類をメインにしている商品が増えています。しかしながら、豆類が全ての犬たちに良い食材かというと、やっぱり得意なこと苦手な子がいる印象があります。

原材料についても、良い悪いはさておき、うちの子の体質や好みとメインの食材の傾向をリンクさせておくとフード選びの判断がしやすくなると思います。

良い悪いはさておき、という言葉の意味。
巷には、コーンがだめ、チキンがだめ、イモがだめ、油脂がだめ、ビートがだめ、というようなダメダメ情報が溢れているのですが、中には根拠が少々乱暴な情報もあるようです。
まずは、うちの子がメインで何を食べているか、その時の体調はどうか、を冷静にチェックしておくことが重要です。

意外と分かれる「製造エリア」との相性

ドッグフードは国産製品だけではなく、海外からの輸入品も多く流通しています。

今、手元にあるフードが「どこの国のものか」ということをフード選びの判断材料にしている人もいるかもしれません。

実は、製造エリアによって、犬とのライフスタイルや犬たちへの考え方、トレンド、手に入りやすい原材料などに違いがあるため、エリアごとになんとなくフードの特徴や性格が異なる印象があります。

国産(プレミアム)

カツオ出汁など日本独特の風味がある。

原材料の種類が限られているため、どのメーカーも似たような仕上がりになっている傾向。食材のバリエーションを増やすと高価になってしまうが、日本古来の雑穀などをうまく活用したフードもある。

どちらかと言えば、薄めの栄養バランスで嗜好性は賛否両論。

国内開発・海外製造

日本でレシピを組んで海外で製造しているもの。日本の犬との暮らしに合わせた栄養バランスや袋サイズに、海外工場の得意分野である素材のバリエーションやコスパ・トレンドが組み合わさっている。いろいろな栄養バランスタイプがある。

北米(アメリカ・カナダ)

グレインフリーや高タンパク、フリーズドライ、サスティナブルなど、新しい技術・ライフスタイルやトレンドに敏感なフードが多い。肉の割合、フードの目的、食材の機能性などのセールスポイントを気にする。

どちらかと言えば、食材の種類や栄養価が高いフードが多い印象。

ヨーロッパ

伝統的な栄養バランスや食材のフードが多い。肉の割合や穀類配合をあまり気にしない。ハーブブレンドを配合したラインナップが充実。

どちらかと言えば、シンプルで薄めのフードが多い印象。の割に、嗜好性が高いフードが多い。

南半球(オーストラリア・ニュージーランド)

畜産物の安全基準が非常に厳しく管理されている安心感があるエリア。入手できる食材が限られているため、フードのバリエーションは少なくどちらかと言えばシンプルなレシピが多い。

他のエリアで入手しにくいカンガルーやエミューをメインにしたフードや、フリーズドライフードが多いのも特徴。

※上記はあくまでも個人的な雑感です。

このように製造エリアによってフード作りの考え方にある程度の特徴があることから「うちの子はヨーロッパのフードを食べている時が調子がいい」というような相性がみられる場合あります。

ですので、もしどこかのエリアのフードをいくつか試してなんとなく思うような雰囲気にならないときは、他のエリアのフードにチャレンジしてみる、というようなアプローチを考えてみるのもおすすめです。

そして最後にセールスポイント

ドッグフードのセールスポイントは、どんな素晴らしい原材料がどのくらい入っているか、いかに危険なものが使われていないか、ということが熱っぽく語られています。

そのほかにも、お肉の量が多い、お肉の種類が多い、珍しいお肉を使っている、内蔵ごと使われている、ヒューマングレードである、穀類を使っていない、大豆を使っていない、イモを使っていない、野菜がどうのこうの、オイルがどうのこうの、乳酸菌がどうのこうの、酵母が、グルコサミンが、産地が、工場が、パッケージが、チャックがどうのこうの・・・

もうやめて~!
(いや、私個人はそういう情報が好きなんだけれども)

もちろん、フードの研究や犬たちへのアプローチ方法がどんどん進化し、新しい考え方や新しい食材が登場して選択肢が増えるのはとてもワクワクすることです。

最新のフードのセールスポイントを熟読して新しい発見があったり、未知なるお肉のフードを犬たちが喜んで食べてくれたりすることは、フード選びの醍醐味でもあります。その高揚感や楽しい気持ちそのものが犬たちを幸せに健康にしてくれる場面もあると思います。

フード選びを悩み事ではなく楽しい作業にするために、忘れたくないことは「その子に必要な栄養を摂る」という「犬のごはん」の目的。

うちの子の体調が良いならば、トレンドからはずれていようが、他のメーカーさんに叩かれそうな内容であろうが、それはそれで自信を持ってあげてよいフードなのだと思うのです。

逆に気を付けたいのは、たくさんのセールスポイントや新しい情報の中で、うちの子の様子を見失ってしまって本当は必要ないかもしれないトレンドを追いかけてしまうパターンです。

情報は大事、でもうちの子の様子がもっと大事!
そこにフード選びのヒントがあると思います。

まとめ みんなに試してみて欲しいおすすめのフードは…ないのです

ワークショップでよくいただくご質問「おすすめフード」について掘り下げてみました。

今、我が家で使っているフードメーカーは、すぐにお答えすることができます。ですが、そのフードがご質問をくださったお客様のおうちの子にオススメかというと、残念ながらそうは言えません。

曖昧で恐縮ですが「みんなに試してみて欲しいおすすめフードは・・・ない」というのが、個人的な結論です。

ただ、世の中にはたくさんのドッグフードがあって、その子本人におすすすめできそうなフード、栄養バランス、原材料を一緒に考えることはできます。

もし悩みが深くなってしまったら、個別相談も承っていますのでご連絡くださいね!

ドッグフードの選びのヒント

・栄養バランス 手始めにタンパク質と脂質を確認
・メインの原材料を確認(一番惑わされるポイント。犬の様子を一番の判断材料に)
・原産国の相性を確認
・セールスポイントやトレンドを確認

ご相談は、対面でもオンラインでもお話しできます!

ドッグフード ドライフード

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